片理面に沿った平滑な面が沢などにはみられる。
写真は島根県美濃郡美都町付近に分布する三郡変成岩類の泥質片岩である。
チャート−泥岩相の様相を呈する。
近接写真。片理が発達し、緩んだり風化したりするとバラバラになりやすい。
島根県浜田市三隅町一帯は三郡変成岩の分布地となっており、砂質片岩も広範に分布する。砂質片岩は砂岩が変成した結晶片岩で主に石英と長石から出来ている。
島根県浜田市に産する緑色片岩。片理の発達が悪く、緑色岩というのが適当かも知れない。火山岩が変成されたもので、角閃石や緑泥石のために緑色に見える。
これは島根県隠岐郡西郷町中村で採集したもの。隠岐片麻岩と言えば飛騨片麻岩にも対比されるとも言われている。
これは島根県隠岐郡布施村のもの。赤いガーネット(almandine)の斑状変晶がみられる。黒い縞模様は黒雲母を主体としている。
この名称は黒白の縞模様(片麻状構造)をもつ、花崗岩〜閃緑岩程度の組成の岩石で、元来は火成岩でも変成岩でもよかったようである。片麻状構造は源岩のもつ組織をそのまま反映した場合のほか、変成分化作用によるもの、花崗岩質マグマや変成作用の過程での部分熔融による注入作用で形成されたもの(注入片麻岩)などがある。